INFORMATION INTRODUCTION STORY CAST STAFF DIARY
1970年代、ひとつのブルースバンドが解散し、1曲のブルースだけが残った・・・。彼らは別々の人生を歩み始める。ゴールデン街に姿を消した女、沖縄へ逃避した男、そして企業戦士になった男。
そして、26年後、スーツに身を包んだビジネスマン・健(内藤剛志)は沖縄の地に降り立った。目的は、会社の出張に合わせ、元バンド仲間であった洋介(奥田瑛ニ)を訪ねること。やっとの思いで洋介の経営する店を探し出すが、洋介の態度は冷たかった。26年前バンドを解散へ追いやった原因が健にあったからだ。それでも健は仕事の合間をぬって店に足を運ぶ。再びバンドを組んで、自分たちがかつて出演したバーで“リバイバル・ナイト”を復活させるために。初めは一笑する洋介だったが、次第に“あの時代”は懐かしく、かけがいのない時間のように思えてきた。そんな時、洋介は発作で倒れ、病院から末期癌を通告される。
洋介は“リバイバル・ナイト”に参加することを決め、一緒に暮らしていた静香(渡辺ほなみ)と入籍、最期の大切な時間を過ごすため上京する。バンドのリードボーカルをしていた加代(桃井かおり)が経営する新宿の小さなバーにかつての仲間が再会し、ライブのリハーサルが始まった。この意外にも簡単に復活した“男たちの友情”を、加代は皮肉を込めて笑った。



“リバイバル・ナイト”の本番は盛り上がり、3人は生きている喜びを実感する。だが、病は洋介の身体を確実に蝕んでいった。健が最期にしてやれること、それは洋介を自分のマンションで介護してやること。仕事を途中で中断し、介護用ベッドを購入し、食事から下の世話に至るまで、壮絶な闘病生活が始まった。友人の面倒を献身的に看る一方で、健はなぜか次々と複数の女性たちと関係を持っていく。皮肉にも、友の死を目の当たりにすることで、健は初めて自らの生(性)を実感できるようになったのだ。そして、ライブハウスで知り合った歌手志望の有紀(野村麻紀)と出会い、彼女と一緒にいる時だけは、心を開き自分自身を見つめ直すことができた。
しかし、こうした二重生活は冷め切っていた妻・恵子(久保京子)との結婚生活の終わりも意味していた。ただ無言で立ちつくす健の前を、恵子は荷物をまとめマンションを後にした。日に日に苦しみの増す健の姿を前に、どうしても加代は戸惑いを隠せない。彼女にしてやれることは、彼の手を握りベッドに寄り添ってあげること・・・。そこには、セックスを超えた、男女の愛の姿があった。ある日、洋介はバンドが解散してからの26年間を振り返り、介護を懸命にしてくれている健に最期の言葉を残す。



そして、洋介は静かに息を引き取る。葬式を終えた後、健の姿は閑静な寺にあった。寺の床を吹き掃除し、座禅を組む毎日。その静かな生活を送る中で、健はかけがえのない親友の死を受け入れ、これからの自分の生き方を見つめていくのだった。
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